歓迎の踊り(Penyambutan)・ウエルカムダンス
歓迎の踊り全体をプニャブタン(Penyambutan)といい、もともとはお寺で降臨する神様をお迎えするために踊られていました。現在は、観客に歓迎の意味を込めて舞踊の最初に踊られることが多くウエルカム・ダンスと呼ばれています。一般に4名以上の女性が花を盛った銀盆を持って踊り、最後に観客に向けてお花を撒きます。
この歓迎の踊りにも多種類の舞踊があり、その中でパナンブラーマ(Panyembrahma)は幼稚園や小学校でも教える基本中の基本の踊りです。
※本来、歓迎の踊りはレゴンダンスではありませんが、ダンス公演の最初に踊られるので、このページで紹介することにしました。
レゴン・クラトン(Legong Kraton)/レゴン・ラッセム(Legong Lasem)
レゴン・クラトン(レゴン・ラッセム)は、数あるレゴンダンスの中で演じられる機会が最も多いダンスでレゴンダンスといえば、このクラトン(ラッセム)を指す方もいます。また、この踊りは子供の舞踊練習として教えられ、特にチョンドンと言われる役の動きにはバリ舞踊の基本全てが入っているので、延々と練習させられることも多いそうです。
踊りの内容はラッセム王とランケサリ王女の悲恋の物語で題材をジャワの歴史物語ラマットから取られたもので、女性3名で踊ります。チョンドンと言われる女官役(大体が赤い衣装を着ています)は、大体その劇団のスター候補の若い女の子がやります。
レゴン・ジョボク(Legong Jobog)
レゴン・ジョボグは、猿の姿をした王「スバリ」と「スグリワ」の兄弟が誤解から争う姿を描いた舞踊です。
ある日、魔物退治にキスカンダ洞窟に来たスバリは弟スグリワを見張りに立て洞窟の中にはいるが、スグリワに「赤い血が流れてきたら、無事退治したと思え。白い血が流れてきたら洞窟を閉じろ」と命じました。洞窟の中で魔物と戦ったスバリは無事魔物を退治しますが、自分も傷を負い白い血を流します。洞窟の入り口で見張っていたスグリワは赤い血と白い血の両方が流れてきたのを見て「兄は魔物と相打ちをして死んでしまった」と思い、洞窟を閉じ展開へ帰ってしまいます。無事洞窟を脱出したスバリは展開に戻り「王位を奪うために自分を見殺しにした」と思い込み天界で暴れます。弁解の余地もなく兄の攻撃を受けるスグリワですが、シワ神が二人を引き離し、お互いの誤解を解くというお話です。
レゴン・クンティール(Legong Kuntir)
レゴン・クンティールは、スバリとスグリワの兄弟が欲を出して争い、罰として猿にさせられるというお話で、古いインドの叙事詩ラーマヤナから題材を得ています。
昔、スバリとスグリワという若くてたくましい兄弟の王子がいました。ある日彼らの姉アンジャニ王女が母親から世界中で起きている出来事を時空を超えて見ることができる不思議な眼鏡を貰いました。それを知った兄弟は自分がその眼鏡を手に入れたいと争いを始めます。その騒ぎを知った父レシ・ゴダマ王が怒って二人を猿に変えてしまうというお話です。
猿になった二人が、魔物退治に行き誤解からまた二人が争うお話がレゴン・ジョボクです。